コーヒーの焙煎について一緒に勉強しませんか?
コーヒーを買う時にコーヒーの原産国と一緒に焙煎度合いが書いてあることがあります。
日本語で「深煎り」と書いてあったり、「フルシティロースト」と書いてあったりします。
そもそも焙煎って何なのかな?
コーヒーは好きですがまったく気にせず、飲んでいました。
でもいろんな種類のコーヒーを飲むうちにいろんな味・色・香り等があって性格が違うことがわかってきました。
そこでコーヒー豆の焙煎について勉強したいと思います。
「今日はフレンチローストの気分だなぁ」なんてカッコよくないですか?
読んでいただくとこんなことがわかります。
- 焙煎って何?
- 焙煎の種類は?
- それぞれの特徴は?
それでははじめていきましょう!
焙煎(ロースト)とはコーヒー豆に熱を加えて調理すること
飲んだことはありませんがコーヒー豆は生豆の状態では青臭くて美味しくないそうです。
そこで焙煎の名の通り、煎って熱を加えることでコーヒー独特の香り・苦み・酸味等をつけていきます。
コーヒー豆を調理するみたいですね。
熱を加えることでいろんな化学反応が起こります。
- 糖・たんぱく質(アミノ酸)に熱を加えることでメラノイジンという褐色色素が出来る反応
- 旨味や香りを生み出す
- パンや肉を焼くと茶色く・香ばしい香りがすることもこの反応
- 糖に熱を加えることで起こる反応
- 褐色に変化し甘味や苦みを持つ物質が生まれる
- 反応が進み過ぎると苦くなる
- 生豆に含まれるクロロゲン酸やショ糖類が熱を加えることで分解される反応
- クロロゲン酸はキナ酸とカフェ酸に分解される
- ショ糖類は酢酸やギ酸などの有機酸に分解される
- コーヒーの酸味を作り出す
それぞれの反応が熱のかけ具合によって複雑に変化をしていきます。
本当にコーヒーは化学ですね!
コーヒー豆の焙煎度合いは大きく3段階・細かく8段階
コーヒーの焙煎度合いには大きく分けて3段階・細かく分けて8段階あります。
- 浅煎り
- 中煎り
- 深煎り
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティーロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
ただこの分け方もいろいろでミディアムローストが中煎りになっていたり、フルシティローストが中煎りと表示されていたりします。
また中深煎り表示になっていたりと明確に基準や定義があるわけではないのでお店によって違いが出ます。
いただく側としてはざっくりと性格がわかればいいので問題ないですね。
浅煎りの2段階
酸味が強く、苦みが少ないのが特徴です。
- 生豆の青臭さが残っている
- 強い酸味が特徴
- 苦みや香りも少ない
- コーヒー専門店でもあまり取り扱いのない特殊な焙煎度合い
- 豆の色がシナモンに似ているからシナモンロースト
- 生豆の青臭さが残っている
- 強い酸味が特徴
- サードウェーブコーヒーの流れで注目されている
- ブラックで飲むのがおすすめ
中煎りの3段階
酸味と苦味のバランスが良いのが特徴です。
- 浅煎りに分類されることもある
- アメリカンローストとも言われ、アメリカンコーヒーを淹れるのに適している
- 酸味が強い
- 苦味は少ない
- 酸味・苦み・コク等の違いがわかりやすいので高級豆はミディアムローストされることが多い
- フルーティーさがある
- 酸味と苦味のバランスが取れ、万人受けする
- カフェで提供されるコーヒーはハイローストが多い
- 深煎りに分類されることもある
- 日本では一番一般的
- 酸味と苦味のバランスが取れ、万人受けする
- コクのある苦みが特徴
- シティローストの名前の由来はニューヨークシティーでニューヨークでは一般的な焙煎度合い
深煎りの3段階
苦味が強く、酸味が少ないのが特徴です。
- 酸味が弱くなる
- 苦味が強く出てくる
- 香ばしい香りが出てくる
- コーヒー豆の油分が表面に出てくる
- アイスコーヒーに向いている
- 酸味をほとんど感じなくなる
- 強い苦みが特徴
- 深いコクが出てくる
- 香ばしい香りが特徴
- コーヒーの油分が表面に出てくる
- アイスコーヒーやエスプレッソに向いている
- 強烈な苦みが特徴
- 酸味は全くなくなる
- 深いコクが特徴
- 焦げたような香ばしさ
- カフェオレやエスプレッソに向いている
それぞれ特徴があっておもしろいですね。
体にメリットの多い、クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)は熱によって分解されてしまいます。
クロロゲン酸の摂取を意識される場合は浅煎りがおすすめです。
コーヒー豆の焙煎は浅煎りから深煎りまで8段階、それぞれの特徴を知ろう!まとめ
今回学んだことを図にしてみました。
コーヒーの焙煎師(ロースター)さんはコーヒー生豆の品種・産地・性格等を考慮してベストの焙煎を行っています。
個人のロースターさんからネット通販で購入することが出来ます。
いろいろと相談をすると親切に教えていただけます。
まるでワインのソムリエのようです。
好みは人それぞれですのでいろいろ試してみて自分に合うコーヒーを見つけましょう!
コーヒー豆の挽き方でもかなり変化があります。
奥が深すぎてキリがないコーヒー沼にハマります。