【フリーズドライ・スプレードライ】インスタントコーヒーの作り方調査!

乾燥方法2種
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インスタントコーヒーの粉って2種類あるな⁉️

カフェインレスインスタントコーヒーを調査する中でツブツブしたものとサラサラしたパウダー状のものがあることに気がつきました。

カフェインレスインスタントコーヒーの記事はこちら!

  • フリーズドライ製法
  • スプレードライ製法

この2種類をベースに各メーカーが独自の製法で生産を行っているようです。

コーヒーがなんで固形になってるの?どうやって作ってるの?

そんな疑問が浮かんできました。

そこで今回はインスタントコーヒーの作り方について調査をしました。

今回の記事を読んでいただくとこんなことがわかります。

  • フリーズドライ製法とはどんな製法なのか
  • スプレードライ製法とはどんな製法なのか
  • それぞれのメリット・デメリット

超文系おじさんが分かりやすくご説明いたします。

いろんな種類のインスタントコーヒーを飲み比べると明確に違いを感じます。

味については好みがいろいろと分かれますので一概に言えませんが

香りについてはフリーズドライが良い!

物の味は香りに左右される部分も多いので重要だと思います。

目次

フリーズドライ製法とは?

フリーズドライ

顆粒状のツブツブした形状が特徴のインスタントコーヒーです。

製造工程

STEP
コーヒーの生豆を焙煎する。
STEP
いろんな特性を持ったコーヒー豆をブレンドする。
STEP
焙煎・ブレンドしたコーヒー豆をグラインダーで挽く。
STEP
挽いたコーヒー粉を抽出器に入れて熱水でコーヒー液(濃縮したコーヒー)を抽出する。
STEP
抽出したコーヒー液を-30℃~-40℃で凍結する。
STEP
凍結したコーヒー液(コーヒー氷)を細かく砕く。
STEP
真空凍結乾燥機で乾燥させる。
STEP
袋やビンに充填・包装する。
STEP
完成。

フリーズドライ製法の仕組み

通常の乾燥は天日に干したり、高い温度で水分を蒸発させて乾燥させたりします。

通常は固体(氷)→液体(水)→気体(水蒸気)という流れで水分が気化して蒸発していきます。

フリーズドライは固体(氷)→気体(水蒸気)に液体(水)を経ずに変わり、蒸発する現象。

この現象を昇華と言います。何でそんなことが起こるの?

通常は1気圧(1013.25hPa)では100℃で水は沸騰します(液体から気体への変化)。

気圧が低くなると水の沸点は低くなります。

富士山山頂(630hPa)では87℃で水は沸騰します!

どんどん気圧を下げて6.1hPaまで下がると0℃で水は沸騰します。

真空状態にしてどんどん気圧を下げていき、わずかな熱を加えることで固体(氷)が沸騰して水蒸気になり昇華が起こります。

凍結したコーヒー液(氷)から一気に水分が気化して乾燥します。

凍ったまま沸騰して蒸発していくということに理解が追いつきません・・・。

なるほど。これがフリーズドライ製法か!

フリーズドライ製法のメリット・デメリット

メリット
  • 熱をかけないので味・香り・栄養素が残りやすい
  • 昇華することで多孔性(水分が昇華した時の穴)があり元の形状に戻りやすい(復元性)
  • 多孔性があることから溶けやすい(溶解性)
  • 多孔性があることから内部からもしっかり水分が抜けやすい
デメリット
  • 工場設備のコストや生産効率から価格が高くつく
  • 多孔性があることから水分を引き込みやすく、湿気に弱い

やっぱりコーヒーは化学ですね。

「挽き豆包み製法」 はネスカフェの独自のフリーズドライ製法技術。

レギュラーコーヒーの粉をブリーズドライしたコーヒーに包み込み、レギュラーコーヒーの香りと味に近づけています。

スプレードライ製法とは?

スプレードライ

サラサラとしたパウダー状の粉末が特徴のインスタントコーヒーです。

製造工程

STEP
コーヒーの生豆を焙煎する。
STEP
いろんな特性を持ったコーヒー豆をブレンドする。
STEP
焙煎・ブレンドしたコーヒー豆をグラインダーで挽く。
STEP
挽いたコーヒー粉を抽出器に入れて熱水でコーヒー液(濃縮したコーヒー)を抽出する。
STEP
噴霧乾燥機で乾燥させる。
STEP
袋やビンに充填・包装する。
STEP
完成。

スプレードライ製法の仕組み

濃縮したコーヒー液を作るところまではフリーズドライ製法と同じです。

濃縮したコーヒー液をスプレーのように噴霧して乾燥させます。

高温の熱風を通した乾燥室に霧状にしたコーヒー液を吹きかけることで一気に水分を蒸発させます。

乾燥して粉状になったコーヒーを集塵機で回収して製品化します。

原理は簡単ですね。

スプレードライ製法のメリット・デメリット

メリット
  • 大量生産が出来る為生産効率がよく、コストが安い
  • 霧状にして乾燥させる為粒子が細かく、水や牛乳等冷たいものでも溶けやすい
デメリット
  • 高温で乾燥させる為、香りや風味を失う
  • 苦みが強調されやすい

途中で抜けた香味成分を付加したり技術は進歩しているようです。

「アグロマート製法」は味の素AGFの独自の製法。

スプレードライ製法で乾燥させた粉末に微量の水分を加えて再度乾燥をさせる製法。

粒子が集まってフリーズドライのような顆粒のインスタントコーヒーになります。

スプレードライ製法独特の表面に泡が立たず、水に沈むので水にも溶けやすくアイスコーヒーに向いた製法です。

【フリーズドライ・スプレードライ】インスタントコーヒーの作り方調査!まとめ

今回調査してインスタントコーヒーの乾燥の仕組みが理解出来ました。

固形のインスタントコーヒーのつぶつぶが何でお湯に溶けてなくなるんだろう、もともと液体のものが何で固形になってるんだろう。

そんな疑問が解消出来ました。

コーヒーについて調べれば調べるほど思うことがあります。

コーヒーは化学だなぁ!

技術は日々進歩しています。

レギュラーコーヒーと比較しても遜色のないインスタントコーヒーもあります。

コーヒーに携わる方の熱意を感じます。

そんなコーヒーにどんどんハマっていってます。

皆様も一緒にコーヒーにハマっていきませんか?

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